05880-200511 オンライン授業でiPad板書する際MacとiPadを個別にZoomに接続しています
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2012年からiPadで授業の板書をしています。黒板、ホワイトボードの類はまったく使っておりません。2015年からはiPad Proです。ただし「板書」といっても基本的に図解です。あらかじめスライドを用意しておく予定調和の「紙芝居方式」は、学生たちとの対話によって展開するshio.iconの授業になじみませんから、毎回、必ず真っ白な画面にゼロから描きます。情報が徐々に増えていくから学生たちは逐次理解が進む。ノートを取れる。自分でもその図を描けるようになる。 当然のことながら、紙による資料配布も一切なし。2018年以降は授業用の必要な情報をすべて下記のScrapboxで共有しています。 他人の著作物は含まれていませんので、著作権の考慮不要。学生たちが書いたメッセージをシェアしておりますが、事前に学生たちから公開の許諾を得ています(公開不可な内容に関しては提出時にそのように付記してもらっています。それも1回に1通あるかないか程度です)。
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実際の教室では、プロジェクタにAppleTVが常設されており、iPad Proからワイヤレス(AirPlay)で、iPad Proの画面がそのままスクリーンに投影されます。iPad Proで扱える情報(映像、音声、手書き板書、スライドなど)なら何でも映し出すことができます。最高の「電子黒板」です。これをshio.iconは「デジタル黒板」と呼んでいます。 オンライン授業に移行した今期も、板書方法はまったく同じ。当初、3月にいろいろとテストした時点ではMacとiPad Proを別個にZoomに繋いで板書したこともありましたが、実際に4月からの授業ではMacでZoomに繋ぎ、そのMacに有線または無線で接続したiPad Proから画面共有機能によってiPad Proの画面を学生たちに見せる方法が定着しておりました。その方が描画の動きが滑らかに感じていたからです(でも実は同じだということに後から気づきました)。 https://flic.kr/p/2j1CuE1 https://live.staticflickr.com/65535/49890234796_3fc18db0bb_6k.jpg
しかし、Zoom端末をMacBook ProからMacBook Airに変更したところ、iPad ProをUSB-Cケーブルで繋いで画面共有を始めるとMacのファンが回る。画面共有機能はCPUやGPUの負荷が高いのだと思います(アクティビティモニタを観察すれば判明します)。特に気温が上昇するこれからの季節、Mac/iPadの負荷が小さくなるような構成でオンライン授業を実施する方がいい。
そこで再度、MacBook ProとiPad Proを別々にZoomに接続して授業を実施してみました。この方がいい。
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その際にポイントがあります。
自分のアカウントでMacからZoomに接続し、そのあと、同じアカウントでiPad ProもZoomに接続する。
そのままではMacとiPad Pro両方から音が出てしまい、iPad Proのボリュームを下げてもゼロにできず、ハウリングが起きてしまいます。そこで、iPad Proのスピーカーを切るために、画面右上の「⋯」から「オーディオの切断」を選択する(ここがポイント)。
iPad Proのビデオも停止しておく。
Macの方(ホスト)で画面共有ボタンの横のメニュから「高度な共有オプション」を選択し、「共有できるのは誰ですか?」を「全参加者」に変更する。これでiPad Proの画面共有が可能になるとともに、他の参加者からの不意な画面共有を抑止できます。
iPad Proで、「共有」ボタンを押し、「画面」を選択。「ブロードキャストを開始」を選択。
iPad ProでSafariやGoodNotes 5など、見せたい画面を選択。見せるアプリを変更するには4本指で左右にスワイプする。 Macに繋いだiPad Proから画面共有するよりも少し動きがギクシャクするように見えますが、許容範囲かな。と思って学生たちに聞いてみたところ、画像の動きの滑らかさは従前と同じとのこと。どうやらZoomの向こう側からの見え方は、iPad Proのつなぎ方を変えても同じだそうです。それなら負荷の分散による快適を享受する方がいい。
さらに、ゼミの場合はMacを2枚使って、Zoomとは別のMacでScrapboxに読み書きします。学生たちとの「共有ノート」、「プレゼンスライド」、「議事録」としてScrapboxが最高だからです。広大なヴァーチャルホワイトボードに全員で書き込んでいるイメージです。以前はそれもZoomしているMacで行っていましたが、そうするとScrapboxを見ている間、学生たちの顔を見渡しにくい。ZoomにつないでいるMacはZoom専用として使い、その他の作業は別のMacで行うのが快適です。そして学生とのメッセージはiPhone 11 Pro Maxで(通知はApple Watchに来ますので気付けます)。 4枚の端末を並行利用。
今週からこの方法でオンライン授業と板書をしております。結局、当初のつなぎ方に戻ったのでした。
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